お花をならう 季節をいける
花は世代を超えて
仁和寺御室流華道は、宇多天皇を流祖に仰ぎ、佛前の供花が由来と伺っております。
常に、感謝の気持ちを込めて花を供える。そして花を生ける人も、見る人も共に、心和むひとときを過ごすということなのでしょう。
そこには、伝統やしきたりといった奥深い京の文化が宿り、時代に流されず、愛され親しまれてきた生け花本来の姿があるように思います。
先人たちが築いてきた形式や規律をも内包した伝統美をもっと理解していきたく私どもは時間をかけながら華道は楽しむためにあるのだと、この素晴らしい伝統と文化を世代を超えて引き継いでいきたい。
心の時代を求める今こそ、生け花を守り育んでいく大切な時期だと痛感しております。